【編集部日記】私の好きなこと “表現欲の原点” by うめこ

毎週火曜のブログリレー、今回は第3回目です。
今回もnagauniライターのラフなつぶやきをお届けします。読者の皆さんも構えず気楽にご覧いただければと思います!

ブログリレーとは?

テーマを統一して、毎週火曜日にリレー形式でメンバーがそれぞれブログを書いていきます。記事とは異なり、書き方や文字数、形式も全て自由
例えば「最近のマイブーム」というテーマで、メンバー全員で毎週ひとりずつ回していきます。全員が書き終わったら、次のお題に変えて同じように進行します。

目的として、メンバーの素の部分を共有して、読者さんとの距離をもっと近づけることができたらと考えています。気になるライターさんの知らなかった一面を知る機会にして頂けたら、幸いです!

今回は先週に引き続き第3回目。カフェの女ことうめこが書かせていただきます。今回はおすすめのお店は出てきませんが、どうぞお付き合いください。

表現欲の原点

昔から、自己主張の激しい人間だった。
思ったことは何でも言いたかったし、学校の授業でも積極的に発言した。

そんなわたしが初めて「丁寧に表現する」ということを覚えたきっかけが、“歌を歌うこと”だった。歌い始めたのは、小学校3年生の冬。当時通っていた小学校では、高学年から部活動に所属することができた。とはいっても部活動は三種類だけ。吹奏楽部、バスケットボール部、そして合唱部。なんとなく部活に入りたくて迷っていたら、そのとき仲の良かった友達が合唱部に入ると言っていたので、わたしも合唱部に入ることにした。結局その友達は合唱部に入らなかったけれど。

「なんとなく友達に流されて」合唱部に入部したわたし。実はずっと合唱が楽しくなかった。声質によってあてられたメゾアルトというパートは、花形のソプラノのような主旋律がほとんどない。当時目立ちたいざかりだったわたしにとっては、つまらなくて苦痛だった。入るはずだった友達も入ってくれなかったし、合唱楽しくないし、やめたいな。でもわたしは、やめなかった。一度始めたことをやめるのは、なんとなく負けのような気がしていたから。

小学校卒業まで続けた合唱、中学ではもう絶対やらないぞ!と思っていた。だけど。わたしは、気づいたら楽譜を手に持っていた。また合唱部に入部した。中学の合唱部は、コンクールで全国大会を目指すようないわゆる強豪校。当たり前だけど、小学校の頃より練習がつらかった。早朝から始まる筋トレ禁止されるアイスや炭酸飲料重い空気のミーティング……。歌う度に「地声が目立つからもっと周りを聞いて」と言われた。目立ちたいのに目立つことが許されない合唱。もしかしてわたし合唱向いてないのでは。でもわたしは、部活をやめなかった。中学の合唱部は、つらいけど楽しかったから。熱気のこもる音楽室が好きだった。コンクールが近づくにつれて高まっていく気持ちが好きだった。メモ書きで汚くなっていく楽譜が好きだった。仲間の熱意が好きだった。ステージで感じる、隣の人の声が好きだった。ホールの天井に瞬く、星みたいな照明が好きだった。あのときのわたしは、目立てなくても輝いていた。

コンクールの前には、課題曲や自由曲を紐解いて部員それぞれの“解釈”を共有した。どうしてここで強弱が変化するのか、とか、この曲の主人公はどんな人か、とか。解釈をすることで、表現の幅が広がっていく感覚が、わたしは一番好きだった。そんな気持ちが伝わるように、歌いたくなった。だけど。
中学校3年生のとき、突然歌えなくなった。ドレミファソ……ソより上の音が出ないポリープができたのだ。受験生でもあったわたしは、手術をするのは難しいと判断して、最後のコンクールで歌うことを諦めた。

中学校を卒業する直前。ポリープは自然に治らないと思っていたのに、突然声が出るようになったうれしくて、勢いで合唱部に入部した。はじめた頃は嫌々やっていた合唱を、気づいたら9年続けることになる。高校の合唱部は、それまでとは比にならないくらいにつらかった。初夏に行われる定期演奏会に向けて、入部早々10曲以上の曲を覚えなければならなかった。早速心が折れた。入部して一か月くらいで、顧問の先生に「やめたいです」と相談した。彼は言った、「定期演奏会が終わるまで続けてみないか」と。

……そんなこんなで、定期演奏会までどうにか続けてみたら、達成感の虜になってしまった。熱気のこもる音楽室も、高まる気持ちも、メモ書きで汚れる楽譜も、仲間の熱意も、隣の人の声も、星みたいなライトも。そして広がる表現の幅も。桁違いだった。わたしもこのステージを作りたいと思った。
二年生の終わり頃。自分たちがステージをつくる代になって、試行錯誤の日々を送る。同期とやりたい曲やステージの流れを話し合う。どう表現したら見に来てくれる人たちに伝わるのか考える。歌う。考える。歌う。歌う。まったく違う角度の意見や解釈を共有した。衝突もした。最後にまとめた。たくさんの時間をかけて練り上げて、ゼロからひとつのステージが出来上がっていくのが、楽しくて仕方がなかった。歌うことにどんどんのめり込んでいったし、誰かに伝えるためにステージを作るのが好きだと思った。ステージの上で“表現すること”に心を奪われたわたしは、引退するまで合唱部をやめなかった。

かれこれ9年間合唱を続けた。大学生になってからも歌うことを続けている。いまだに目立ちたがり癖は抜けきらないけれど、今なら胸を張って歌うことが好きだといえる。はじめは嫌々やっていた合唱を長く続けることができたのはなぜだろう。考えてみれば単純に、歌うことが好きだったからだと思うし、歌うことで人とつながるのが好きだったのだと思う。そして、歌うことによって培った表現する力が、今わたしが紡いでいる言葉に活きているような気がするのだ。

昔から、自己主張の激しい人間だった。
だからわたしは歌う。だからわたしは言葉を紡ぐ。

最後に

最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございます。第1、2回のふたりがかなり“記事っぽい”ブログを書いてくれたので、今回テイストが違いすぎて困惑した方も少なくないと思います。ブログリレーを通して“うめこ推し”のひとが、“うめこ”のことをもっと知ってくれたらいいな、と思い自分語りアクセル全開で書かせていただきました。うめこ推し、やめないで……。

それではまた、次回のお題のときにお会いしましょう。
ご愛読ありがとうめこでした!

次回のブログリレーは、我らがカメラマンAoyamaくんの担当です。どうぞお楽しみに!

 

 

 

この記事を書いた人

うめこ

うめこ

1995年7月5日生まれ。人文学部4年生。
記事の校正、通称「うめこチェック」で目を光らせるナガユニの裏番長。食と人をテーマに、ナガノの「いいとこ」を伝えます。カフェ巡りとお洒落が大好き。

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